社会学者の上野千鶴子さん=東京都武蔵野市の老人ホーム「シルバーシティ武蔵境」で2016年6月27日、内藤絵美撮影 ■日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない(湯山玲子、二村ヒトシ著・2016年)幻冬舎・1620円 ■人はなぜ不倫をするのか(亀山早苗著・2016年)SB新書・864円 ■岡村靖幸 結婚への道(岡村靖幸著・2015年)マガジンハウス・2160円 恋愛、結婚、セックスは、あいかわらず多くのひとびとの関心事でありつづけている。いまの日本でセックスを語らせたらこれ以上の人材はいない、というふたり、評論家の湯山玲子さんとAV(アダルトビデオ)監督、二村ヒトシさんの現在進行形の対談がこれ。なにしろ、おふたりには実践が伴っているから、強い。肉食系のふたりがセックスを語りまくった揚げ句、タイトルが「日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない」とはまことに皮肉。「セックスはいいもんだ」と