紙の地図の売り上げ不振に直面する地図制作・販売会社が、地図を絵柄に使ったグッズの販売に次々と参入している。売れゆきは上々で、手がける商品も文房具からゴルフウェアまで多彩になってきた。 「うちの商品は地味。めちゃくちゃ売れることはないのに……」。国土地理院の地形図の販売を手がける日本地図センター(東京)は、新商品「地図扇子」の売れゆきに驚く。 1本756円(税込み)で、5月に9種類1千本をウェブサイトと直営店で売り出すと数日で完売。今月26日、6種類1千本を第2弾で出したら、サイト販売分は数十分で売り切れた。 新版への切り替えで売れなくなった旧版の地図を捨てるのはもったいない。そう考え、「穂高岳」「東京西部」など、有名な観光地や建物が載る地域を切り取って扇子に加工した。「廃止された線路が記されている場合もあり、マニア心をくすぐるのかもしれない」と担当者はみる。 地図や鉄道路線図をあしらったグ
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