日本のさまざまな選挙トラブルが紹介されていて楽しく笑顔で読める本でした。 ひとつの選挙に200人以上も出た村長選、架空転入、議員が書類送検/辞職し議員0になった自治体、選挙で稼いでいた泡沫候補者の話などなど。 ヤバい選挙(新潮新書) 作者:宮澤暁新潮社Amazon id:wuzuki さんが紹介していて手に取ったんだけれど軽く読めてさまざまなおもしろ事例を知れるとともに、制度設計の難しさに気付ける良書。 www.wuzuki.com タイトルはスティーヴン・レヴィットらの「ヤバい経済学」(原題はFreakonomics)を意識していて、似たようなタイトルの本も多いけれど、日本の選挙にしぼった本書は「ヤバい」にふさわしい。 ヤバい経済学も、経済学とは題しつつ統計によって世の中の異常なことを明らかにしていておもしろかったけれど、本書では選挙という制度の例外的な問題を明らかにしている。 選挙は、