「器のこと知りたいけど、どっから手つけたら良いかわからへんくて……」と銀座で小籠包をつまみつつぼやいていた私に、「ほんなら、いっぺんうちの職場来てみたら?」と大学時代の友人。 聞けば、彼が学芸員として勤めている美術館では日本の縄文時代から現代まで、さらには世界各国のやきものが常設でこれでもか!という程に展示されているらしい。器は好きではあるけれど、体系的な知識はさっぱり持ち合わせていない私にとってはなんて有り難い施設なの!と色めきだって、2月10日。小雨の降る中、愛知県陶磁美術館に行ってきた。 陶磁美術館へは、磁気で少しだけ浮いているらしいリニモで向かう 名古屋駅から小1時間。途中までジブリパークに向かう若者たちに揉まれつつ、1978年に開館した谷口吉郎氏設計の立派な建物に到着。たくさんの狛犬がお出迎え! ところでこの照明、どこかで見たことが……と思ったら、同じく谷口氏の設計したホテルオー