男らしさや女らしさ、理想の家族像や恋人像。世の中には多くの「常識」が存在している。それは私たちが生まれたときから親や先生の話、学校の教科書、街頭の広告やテレビなど、さまざまな媒体を通して刷り込まれ、一見違和感のない形で私たちの生活に入り込んでいる。それは私たちが他者と一緒に生活をするうえで便利な枠組みを作ってくれる一方で、その枠組みからとりこぼされた人々を抑圧・排除することに繋がる危険性もある。だから社会の常識は、今を生きる多様な人々の視点から、常に見直されて、変化させていく必要がある。でも、社会に当たり前に存在している常識を問い直すのは簡単ではない。一体どこから手を付けたら良いのだろうか。 そんな一筋縄ではいかない課題に対して、思いもよらない切り口から取り組んでいる研究者がいる。今回、話を聞いた関根麻里恵(せきね まりえ)だ。彼女は大学院の博士課程で研究活動をしながら、雑誌などにコラムを
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