今回は『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』著 :ジェニー・クリーマン 翻訳 :安藤貴子 を取り上げる。 『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』ハヤカワの青背100冊読んでるほどではないものの、最先端テクノロジーが可能にしたことと倫理観の合間にある諸々を考えさせられるようなSFが好きなので、そんな自分にぴったりな内容だった。 この本では「性愛」「肉食」「生殖」「自死」が扱われていて、わたしはフェミニズムの観点から特に「セックスロボット」と「生殖医療」に関心があり、その章から読み始めた。 セックスの未来——セックスロボット・インセル性欲はガンガン経済を回すし、セックスは技術革新を牽引する。 オンライン・ポルノはインターネットの成長を促進し、もともと軍事的な目的で開発されオタクや学者だけのものだったインターネットは、い