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ブックマーク / note.com/k_owaki (6)

  • WIRED前編集長による著作権軽視について|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    まったく驚いたことに、ぼくが翻訳したの冒頭2章を音読した音声データが、ぼくの同意なく公開されました。しかもそのことは「不心得な個人が偶発的に」ではなく、『WIRED』日版の前編集長である若林恵氏の指示のもと、黒鳥社という団体のれっきとした事業として、組織的に、計画的に行なわれました。 事後に問い合わせたところ、公開停止してくれたまではよかったのですが、なぜそんなことが起こったのかについての説明はただひたすら末端の担当者に責任を押し付けるものでした。ぼくが最も知りたかった点すなわち、この音声事業は、マイナーな著者・訳者の「宣伝したい」という望みに付け入って、自分では一文字も作ることなくコンテンツにタダ乗りする、海賊版まがいのモデルに基づいているのではないか、という疑念については、いくら質問しても「そうではないのだ」と思えるだけの答えをもらえませんでした。 繰り返しますが、相手は『WIRE

    WIRED前編集長による著作権軽視について|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
  • コロナはパンデミックではない、ならなんなのか|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    森田洋之さんの『日の医療の不都合な真実』刊行記念イベントで対談することになりました。ありがたいことです。 https://www.gentosha.jp/article/16869/ 森田洋之とは?森田さんといえば『破綻からの奇蹟』ですね。 https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B015DJTZL2/0waki-22 元夕張市立診療所所長としての経験をもとに、「夕張ではたったひとつの病院が診療所になり、医療費が減ったが、死亡率は上がらなかった。なぜか?」という刺激的な問いを提示して2016年に日医学ジャーナリスト協会賞優秀賞を取ったですね。 森田-大脇の関係は?その森田さんが、なぜぼくに声をかけてくれたのか。 『真実』の最後に「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか」という言葉が出てきます。コロナの話ですね。「ステイとかホームとかゴーとか、政府は国民を犬だと

    コロナはパンデミックではない、ならなんなのか|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
    wuzuki
    wuzuki 2020/11/09
    大脇さんの本、昨夜読み終えたばかりだけどめっちゃ良かった……最初のほうから中盤までは一気読みしてしまった。こういうことを書いてくれるひとがいて良かった、と思ったくらい。26日、対談もあるのね。
  • 気の緩んだ人が多くて困ります|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    緊急事態宣言が一部を除いて解除されたということで、前々から気の緩んでいる人たちが勢いづいていて、残念だなと思っています。 コロナによる死者は世界で30万人を超えています。中国で騒ぎが始まってからわずか半年ほどで、たいへんな人数になりました。 しかも治療らしい治療やワクチンがないままの状態がもし続けば、同じ波が毎年来るかもしれないのです。 アビガンは効かないことも、ベクルリー(レムデシビル)だって大したことないことも、わかる人にはわかっています。「この難局を乗り切る」という思考そのものが気の緩みです。集団免疫なんてなんの確証もありません。 コロナで毎年30万人が死ぬという想像は悪夢のようですが、絶対にないとは言えません。 日全国の死者数は2004年に102万人、2018年に136万人でした。別に2018年が死者の多い年だったわけではなく、日はこの15年ほどで毎年30万人多く死ぬようになっ

    気の緩んだ人が多くて困ります|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
  • 「反ワクチンの都知事候補はだめ」と言う人の話を聞いてはいけない|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    世の中には「Aという意見と反Aという意見があるが、実は『Aか否か』という問題設定が間違っていて真の問題はBではないか」という主張が理解できず、「Aに賛成しないなんておまえは反Aだな!」と決めつける人がいっぱいいるのですが、ここまで読んで「自分もそうかもしれない」と思わなかった人にこの先の話はたぶん理解できないと思いますので、続きは読まないでそっと閉じてください。 で、都知事選ですね。「山太郎は反ワクチンなので投票してはいけない」という話を聞いたことのない方、良いことだと思いますのでそのままのあなたでいてください。以下、そういう言説があること、しかもある程度支持されていること、それからその言説のディテールをいくつか既知のこととします。証拠がほしい人は検索してください。 HPVワクチンの話はなぜか「副作用はあるのか」という話に占拠されがちなのですが、これは何重にも問題設定を誤った議論だと思い

    「反ワクチンの都知事候補はだめ」と言う人の話を聞いてはいけない|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
    wuzuki
    wuzuki 2020/06/24
    慎重にならざるを得ない部分もあるせいか、文章が特別読みやすいものというわけではないけれど、大脇さんの書くものは圧倒的な知性というか、知見による圧というか、強く伝えたい思いを感じるので読んでしまう。
  • 金か命か、問題はそこじゃないのか(ゾルゲンスマについて)|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    (2019年6月3日にFacebookに書いた投稿の編集再掲です) 2億円の新薬が子供の難病に劇的に効く、ということで話題になったゾルゲンスマですが、大事な点が日ではあまり言われていないように見受けます。 【再掲時の追記:ゾルゲンスマは脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療薬です。SMAの中にもいろいろ細かい種類があるのですが、ここでは主に、乳幼児期に筋力低下をあらわし、急激に進行して生後数年以内に人工呼吸器がなければ自力で息も吸えなくなるというタイプを想定しています。もともと治療らしい治療はなかったのですが、最近スピンラザという薬が劇的に効くとして話題になりました。そのスピンラザに匹敵するか上回るのでは、と高い期待を背負って登場したのがゾルゲンスマです。SMAの原因に関わるとされるSMN1遺伝子の検査によって、ゾルゲンスマが効きそうかどうかを見分けることになっています】 ゾルゲンスマについては

    金か命か、問題はそこじゃないのか(ゾルゲンスマについて)|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
    wuzuki
    wuzuki 2020/04/29
    “医療資源は有限です。だから効率的に使いたい。[中略]何を優先するかは思想の問題です。普遍的客観的な「効率」の指標があると思ってしまったらもう、「働ける人優先」まではすぐそこです。” ここが印象的だった。
  • アビガンは効かない|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』

    題名のとおりですが、早く承認しろだの増産だの規制緩和だの、風説がひとり歩きしていて見てられないので、ちょっと水をかけてみます。 アビガンばなしは何もかもがツッコミどころしかなくてどこから始めればいいのか迷うのですが、とりあえず下の3分類に整理してみます。 1. アビガンがCOVID-19に効くという証拠はない 2. アビガンがCOVID-19に効きそうだと考える理由は薄弱 3. 仮にアビガンがCOVID-19に効いたとしても、状況を変えられそうにない 1. アビガンがCOVID-19に効くという証拠はないここに疑問はないですね?いいですよね? だめですか。だめなんでしょうね。わかりましたよ。説明しますよ。 ないものはないので、ないことは証明できないので、説明も何もないのですが。 テレビでも新聞でも「期待されている」とかの言い方はあっても「効く」とは言ってないですよね。この「期待」というのは

    アビガンは効かない|大脇幸志郎:『「健康」から生活をまもる』『健康禍』
    wuzuki
    wuzuki 2020/04/26
    さすが大脇さん。書かれている具体的な内容は専門的でついていけない部分があるけど、理屈としてはわかる。そういうことなのか。
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