自分が刺されたことについて、考えてしまう。 私が包丁で刺されたことは一体なんだったのかということだ。 私が刺された事件は裁判もなければ、慰謝料も、相手からの謝罪もなく、残ったのは手と胸の傷とPTSD諸症状である。 精神科の主治医からは相手は医療観察法に基づいてしっかり治療されるから安心してくださいと言われた。 元の生活を取り戻すために治療に専念して頑張りましょうと何度もいう。 不本意だが、私の身体はもう特定のシュチュエーションやストレスに弱い風に変わってしまった。 だからそれをうまくカバーするように練習していくしかないのだとわかっている。 (もうくたびれたから、安全な場所でぬくぬく暮らしたいというのが本音だけど、それは次回の話) そういう問題ではないのだ。 人を包丁で刺して人の命の危険に晒すという行為は一体なんなのかということをじっくり考えたいのだ。 人は刺されてよいのか。 私は刺されても