アルカイダの最高指導者であるウサマ・ビンラディン。3,000人弱の犠牲者を出した2001年9月11日の同時多発テロを主導したといわれている。アメリカが威信をかけて、世界最高レベルの情報網を駆使した上で捜索してきたのだが、10年かけても身柄を拘束することはできなかった。 ところが、事態は急転直下。5月2日の未明、パキスタンの首都イスラマバードの近郊で、アメリカの軍事作戦によって、ビンラディンは殺害された。5月1日の夜、オバマ大統領は緊急声明を発表(日付のずれは、時差によるもの)。「正義は遂行された」「ビンラディン容疑者の殺害によって、より安全な世界が訪れる」などと語った。 ビンラディンの殺害を知った人びとがホワイトハウス周辺に集結し、「USA! USA!」の大合唱がはじまる。テレビの報道やネットの画像と映像を見るかぎり、かなり多くの人が集まっていたことはわかる。もちろん、アメリカ各地でどれだ