28日付英サンデー・タイムズ紙は「車いすの天才科学者」として有名な英ケンブリッジ大のスティーブン・ホーキング博士(71)が1985年に、体調悪化のため医師に安楽死を勧められていたと報じた。博士が新しい記録映画のインタビューで明らかにした。 60年代に難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断を受けたホーキング氏は85年、滞在先のスイスで肺炎のため重篤な状態に陥った。医師が生命維持装置を外し安楽死させる選択肢を提案し、当時の妻、ジェーンさんが拒否したという。 ホーキング氏は当時、世界的なベストセラーとなる「ホーキング、宇宙を語る」を執筆中だった。ALSは体を動かす神経が徐々に侵され、全身の筋肉が動かなくなる難病だが、ホーキング氏はブラックホールなどについての研究や活発な執筆活動を継続。英ヴァージン・グループが開発中の民間宇宙船にも搭乗する予定だ。(共同)「人肉食べる者を支援するな」露大統領、欧