最近取材をしていて、ふと思った。それは「キーボードって、みんないつまで使うんだろう」ということだ。実は筆者は、ITproとの兼任でデジタルヘルスOnlineという媒体の編集にも携わっている。その関係で、病院やクリニックによくお邪魔するのだが、そこではキーボードがまるで病原菌のごとく嫌われているのである。 病原菌というのは言い過ぎかもしれないが、とにかくキーボードは病院など現場で働く職員が多くを占める組織にとっては、頭痛の種になっている。私が取材した範囲でもっとも多かった“苦情”は、「常に持ち運ぶには重すぎる」ということだ。比較的大きな病院でよく見るのは、胸くらいまであろうかという大きなワゴンに、点滴する液体の入ったプラスチックの袋や様々な器具などといっしょに、ノートパソコンを乗せて押し運ぶ看護師の姿だ。 ただこれは、パソコンに付属しているという“宿命”から生じるもので、キーボードそのものに