あったことを無かったことにしたい人たちがいる。そんな怖さを感じた記事がこの夏にいくつかありました。 まずは「731部隊」についての企画記事を紹介します。信濃毎日新聞の「戦後78年 731部隊の記憶」です(8月11日~17日)。 第1回の記事は『県内元少年隊員2人にネット上で中傷の声 命懸けの証言「嘘」呼ばわり』。 戦時中、満州で細菌兵器開発や人体実験などの残虐行為を実行した731部隊について元隊員が命懸けで証言したら、ネットで「このジジイ、嘘ついてやがる。か、実在しない人物だな」などの誹謗中傷が少なくなかったという。 国の姿勢に「まだ隠そうとするのか」と疑問 731部隊の「少年隊」に入隊した清水英男さん(93)は、人体実験で犠牲になった捕虜や、故郷から遠く離れた地で亡くなった仲間のために「命を懸けて証言している」と語る。 同じく元隊員の須永鬼久太さん(95)は部隊の撤退時に上官から「公職に
インドネシア元大統領夫人で、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)などのバラエティ番組に出演するデヴィ夫人(83)。今年5月まで代表理事を務めていた一般社団法人の資金を持ち逃げし、他の理事とトラブルになっていることが「週刊文春」の取材で分かった。 この法人は、一般社団法人の「アミチエジャポン」(略称)。モナコに本部を置く慈善団体「アミチエ ソン フロンティエール」の日本支部である。「アミチエ」の「名誉顧問総裁」はモナコ公国元首の大公アルベール二世。大公の母で元ハリウッド女優グレース・ケリー妃に仕えたマダム・レジーヌなる人物が1991年に創設した団体だ。団体の目的は社交パーティーで集めた金銭を、国連機関に寄付することだ。 デヴィ夫人 ©時事通信社 会員に送られた団体私物化の“告発”メール 8月12日、アミチエジャポンの100名以上の会員たちに、次のメールが一斉に送信された。差出人は現・
そもそも最初に肛門破壊の撮影で逮捕されて、その事件は起訴さえされてない。不起訴がどういうことか、みんな分かってない。分かってないどころが、バッキーは女性の肛門を破壊した集団みたいになった。裁判で認められた実害は、全治数週間の打撲と全治不明のPTSD。全治不明のPTSDっていうのは、うちらが逮捕されたあとに警察に連れられて一度病院に行ったときの診断。実際のところはよく分からないわけ」 金銭トラブルの延長で再逮捕に 2004年6月、マンションに連れ込んだ女優に浣腸器具を挿入して重傷を負わせた事件と再逮捕のときの裁判の話になった。女優の肛門にケガをさせた事件は関係者が証拠不十分で釈放され、再逮捕の事件は警視庁池袋署が出演女優に告訴を促している。 「裁判のときに『全治不明の病気なのに、その後通院していないのでしょうか?』って、こっちの弁護士が突っ込んだ。けど、向こうの返答はお金がかかるのと、保険を
昨年12月には“水着写真集”も発売した この直前まで真っ白な服に身を包んでいた彼女だが、目深に被る帽子まで全身黒コーデに着替えている。ホテルに到着すると、目を伏せながらチェックイン。華奢な身体の半分ほどあろうかという大きなスーツケースを軽そうに引いて、客室へと続くエレベーターに乗り込んでいった。 広末がホテルにチェックイン そして、同じ高級ホテルには時間差で“ワイルドな男”が――。 ◇ 1980年、高知県で生まれた広末。芸能界入りのキッカケは、中学2年だった94年、CMオーディションでグランプリを獲得したことだった。96年に出演したNTTドコモのCM「広末涼子、ポケベル始める」で大ブレイク。「ヒロスエブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。
「目玉商品はトロトロとした食感が特徴の『生わらびもち』。大阪の店舗でアルバイトをしていた女子高生がわらびもちの柔らかさに着目して考案した『飲むわらびもち』も人気があります」(Webメディア記者) その後、全国に急拡大。わずか1年10カ月で100店舗を達成し、プレスリリースで〈日本の外食チェーン(実店舗)の最速記録を更新しました〉と謳っている。現在は全国144店舗を構え、直営店が27店舗に対し、FC店舗が117店舗だ。 だが、“日本最速出店”の裏で異変が起きていた。 5月10日に公開されたばかりのWebメディア「IRAW by RCC」の記事では〈全国に200店舗〉と紹介されているとろり天使のわらびもち。ところが、小誌が取材を開始した5月上旬の時点で公式HPに記載された店舗数は152。さらに5月15日に確認すると146。そして、5月18日現在は144。日を追うごとに全国の店舗が閉店しているの
フジの人気キャスターだった黒岩氏は、年下女性と不倫関係に。性のはけ口として弄ばれた女性に残された500通のメール。そこから浮かび上がるのは――。 「悔しくて、悲しくて、やっぱり納得できなくて……。彼のことを忘れようと努力したのですが、テレビや新聞に登場するから、何度も何度も思い出してしまうんです。でも、知事としてきれいごとばかり口にしているのが許せない。有権者の方に彼の“本当の姿”を知ってもらうためにも、11年間の不倫関係の全てをお話ししたいと思います」 灘中・高卒で早大雄弁会出身 小誌記者を前に時折涙を滲ませながらそう告白するのは、都内在住の女性A子さん。“彼”とは、神奈川県知事選(4月9日投開票)で4選を目指している黒岩祐治知事(68)だ。 ◇ 「やさしい社会を皆様と作っていきたいと思います!」 4月2日午後3時、神奈川県西部の真鶴町。黒岩氏はスーパー前の街頭演説会で、そう声を張り上げ
NHKで解説委員などを務めた岩田明子氏が大手芸能事務所「ホリプロ」に所属することが、「週刊文春」の取材で分かった。 岩田氏は1996年にNHKに入局。岡山放送局を経て、2000年から東京放送センターの政治部に所属。永田町や霞が関を20年以上にわたって取材してきた。 「故・安倍晋三元総理の番記者を2002年の官房副長官時代から務め、“安倍首相に最も食い込んだ記者”とも呼ばれました。安倍氏の母・安倍洋子さんからも信頼を得て、度々自宅に招かれていました。『月刊文藝春秋』でインタビューをしたこともある」(NHK関係者) 安倍晋三元総理の番記者も務めた ©文藝春秋 2013年7月からはNHK解説委員室に異動し、政治部記者と兼任する形で、政治担当の解説委員として活動。「国際報道」や「ニュースシブ5時」、「解説スタジアム」などの番組で、主に政治や国際情勢の解説を務めてきたほか、2019年4月の新元号発表
警察の見解は「首の右側を撃たれた」。しかし、専門家は「右に当たるはずはない」。変転する警察庁幹部の国会議員への説明。救命医と監察医で異なる診断、消えた弾丸、心臓に開いた穴。このテロ事件を検証すると…。 日本中を震撼させたある「銃撃事件」について、検証取材を行っている――。小誌記者がそう切り出すと、その専門家は語気を強めて語り出した。 「銃を扱う人間として、あの事件には関心を寄せてきた。警察の説明はちぐはぐです。あり得ないよ」 大日本猟友会の佐々木洋平会長。狩猟者に対して銃の講習や射撃大会を主催する猟友会において、全国組織のトップを務める人物だ。 佐々木氏だけではない。銃器の専門家たちへの取材を進めると、警察の見解について皆一様に「おかしい」と首を傾げるのだ。 さらに、政治家や医療関係者からも警察の捜査に疑義が上がるこの事件。それは、元首相が白昼堂々射殺されるという歴史に残る凶行――安倍晋三
◆◆◆ 俳句がフッと浮かんできた ――三峯さんは「知る人ぞ知る系の極地」と呼んでも過言ではない、伝説のハガキ職人です。そんな三峯さんの出世作や代表作を教えてください。 三峯徹(以下、三峯) 代表作ねぇ……。「朝顔イラスト」って呼ばれているものが代表作として、よく取り上げられますよね。「漫画ホットミルク(1991年8月号)」に掲載されたイラストで、朝顔のツルと葉っぱが女性に絡みつく姿を描いたやつ。余白に「朝顔に 彼女とられて もらい泣き」という句も添えてあるんですよ。いま考えると触手系、いや緊縛プレイですよね。ツルの縄で縛れるのかなって感じですが。 ――添えた句は、江戸時代の女性俳人・加賀千代女による句のパロディですよね。なかなか思いつけないアイディアではないかと。 三峯 元ネタになった加賀千代女の俳句は「朝がほや 釣瓶とられて もらひ水」なんですけど。「朝顔イラスト」が掲載された「漫画ホッ
そもそも、神戸の新開地は阪急電車の終着駅として名高い。梅田を出発した阪急神戸線の列車の行き先は、ざっと大別すれば各駅停車の普通が神戸三宮ゆき、そしていくつも駅をすっ飛ばす特急が新開地ゆきなのだ。つまり、阪神間の移動は阪急電車で、というポリシーの人は、「新開地」という駅名にはよくよく慣れ親しんでいるということになる。 今回の路線図。大阪からは阪急電車の特急に乗って35分。三宮からもう少し行った先にある「新開地」 もちろん、だからといって皆が皆新開地駅で降りたことがあるかどうかは別のお話。神戸市内における最大のターミナルは言うまでもなく三宮なのだから、多くの人は神戸三宮駅で降りてしまうだろう。となれば、新開地駅はやはりナゾの終着駅。新しく開けた地を意味するその名もまた、いっそう謎めいた雰囲気を醸し出す。いったい、新開地駅とはどんな駅なのだろうか。 ……などというわけで、かような疑問を抱いた編集
司直の手に落ちた「五輪招致のキーマン」と「長銀を潰した男」——。文藝春秋10月号より、ジャーナリスト・西﨑伸彦氏による「高橋治之・治則『バブル兄弟』の虚栄」の一部を掲載します。 ◆◆◆ 「中心になってやって欲しい」 東京都が2016年五輪の招致に敗れ、再び次の2020年五輪招致に向けて正式に立候補を表明した約1年3カ月後。12年12月に、それまで下野していた自民党が再び政権に返り咲き、第2次安倍晋三内閣がスタートした。
イギリスの国王として歴代最長となる70年にわたって在位してきたエリザベス女王が、9月8日、96歳で亡くなりました。イギリスの国内外から信頼と尊敬を集め、「世界で最も有名な女性」と称賛されたエリザベス女王。今年、英王室史上初の在位70年という大きな節目を迎えましたが、ここまでの道のりは平坦ではありませんでした。「文藝春秋」8月号より「エリザベス女王 即位70周年 愛される理由」の一部を再公開します。 ◆◆◆ 国を挙げて祝福された「プラチナ・ジュビリー」 エリザベス女王は今年、英王室史上初の在位70年を迎えた。4月に96歳になったが、世界の王室において最年長の現役国家元首である。6月13日には、戴冠から70年と127日を数え、タイ王国のプミポン前国王(2016年死去)を抜いて、世界史上2番目に在位の長い君主となった。 女王即位70周年を祝し、イギリス政府は6月2日から5日を特別連休に設定。国内
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