62分、ピッチをあとにする岡崎慎司の姿に目を見張った。 交代を告げられる直前まで漲っていたエネルギーのスイッチが切れたように、その姿からは、試合で受けたダメージの大きさが伝わってきた。 前半の負傷時に治療のために使った止血剤だろうか? 汗で流れたのか、頭右半分がベットリと固まり、髪を白く染めている。しかしそれを気にする様子は一切ない。 緑豊かなプレミアリーグのピッチでは、選手が泥だらけになるようなことはほとんど無いだろうが、泥臭い男の生き様がそこにはあった。 無我夢中で戦い、持てる力を発揮した充実感を放っている。 29歳の岡崎に14億円、4年という高評価。 8月15日。イングランドプレミアリーグ第2節。ウェストハム対レスター戦。岡崎はプレミア初ゴールでチームに先制点をもたらし、18年ぶりの開幕2連勝という大きな結果に貢献した。 過去何度となく移籍先として報道されていたプレミアリーグ・レスタ