企業の経営状態や職場、生産ライン、店舗などの状況を誰でも“見える”ようにする「見える化」。この見える化がIoT(インターネット・オブ・シングス)と融合することで劇的に進化する。これを「IoT見える化」と呼ぶ。 見える化の本質は、目に見えにくいものを見えるように工夫し、誰もがすぐに異常やトラブルの予兆に気づけるようにすることだ。 もともと見える化は、トヨタグループの生産現場でラインの稼働状況を監視し、異常に気づけるようにするための取り組みから生まれた言葉だ。そして今、IoTの普及でより細かいデータを大量にそして瞬時に収集できるようになった。そのデータを目に見える形に加工することで、現場の状態を誰でも正確につかめるようになる。IoT見える化は、そんな理想的な姿を実現するものといえるだろう。 ここで注目したいのは、ネットにつながるIoT対応機器からデータを集めてオフィスや家庭の状態を見える化する