なにがキモいのか しかしいくら蔑称を受け入れるとは言っても、普通の人が受け入れられるのは、薄まった状態の「オタク」あたりまでだろう。ネットにもオタクを名乗る人も多いが、さすがに自らを「ボクはキモオタです」と名乗るシーンは、まず想像できない。もし自称できるような人が現われたら、それは相当いろんなものを捨てて、ナニかは知らんが相当の覚悟ができていると思わざるを得ない。 現代のオタクは、大半が社会に対して無害である。あるいは突き抜けたオタクの場合でも、脱社会的であるがゆえに、一般社会と接点がなければ無害と言える。 それならばキモオタは、なぜキモいのか。簡単に言うならば、社会との接点があり、その基準から外れた言動をするからである。もう一歩踏み込んで考えてみれば、キモオタの特徴的な行動とは、偶像と実像のメディアチェンジが行なわれたことに気がつかない状態であると言えるかもしれない。 例えばある声優がい