全体の27% 焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の客4人が腸管出血性大腸菌「O(オー)111」などで死亡した集団食中毒事件で、腎臓障害などを引き起こす溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、重症化する患者が目立っている。県内では7日までに92人の患者が出たが、うち死亡した3人を含めてHUSを発症したのは25人で、全体の患者に占める割合は27%。県によると、通常の食中毒よりも発症の割合が高いといい、容体が急変し、死に至るケースが相次いでおり、今後も油断できない状況が続いている。 県健康課によると、通常、腸管出血性大腸菌による食中毒は、潜伏期間が約2〜5日で、長くても1週間程度。下痢などで食中毒の症状が出た人のうち、4〜10日程度経過した後、1〜10%の割合でHUSを発症するとされる。 しかし、今回はHUSを発症する人の割合は現時点で通常よりも倍以上高く、発症までの期間も短いケースが多い。さらに一