(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会 たった一本の映画が人生を変えてしまうことがあります。そんな「運命の映画」には、必ず「刺さるセリフ」があるものです。 映像、音楽、衣装など、総合芸術と呼ばれる映画にはたくさんの見どころがあります。中でも私たちの胸を強く打つのが、登場人物たちが語るセリフ。悩んだとき、落ち込んだとき、人生に足踏みしてるとき。たった一本の映画の、たった一言が、その後の自分を大きく揺さぶることがあるのです。そんな「運命的な映画のセリフ」を、筆者の独断と偏見でお届けするこのコーナー。 今回ご紹介するセリフは、中学生の女の子が魔女のおばあちゃんと暮らすことになる初夏のひとときを描いた梨木香歩原作「西の魔女が死んだ」(2008年)から。料理、掃除、洗濯とひたむきに「魔女修行」に取り組む少女が、おばあちゃんのやさしく、ときに厳しい愛に包まれる温かい物語です。 なぜ自分は周りにな