新型コロナウイルス患者の治療法の候補である回復した人の血液の成分「血しょう」を別の患者に投与する臨床研究が、国内の医療機関の倫理委員会で初めて承認されました。 回復した人の血液の成分「血しょう」には、新型コロナウイルスに対抗できる「抗体」が含まれていて、十分な抗体を含む血しょうを別の患者に投与すれば、回復を早める可能性があると考えられています。 アメリカでは緊急の使用が許可されていますが、国内でも、国立国際医療研究センターで研究が進められ、今月15日に内部の倫理委員会で、実際の患者へ投与する臨床研究が、正式に承認されました。厚生労働省も17日に受理したということです。 国内初となる臨床研究では中等症の患者56人に、血しょうを投与し安全性や効果を調べるということです。 担当する忽那賢志医師は「血しょうを提供していただいた方々の思いをかなえられるように効果が証明されればいいと思う」と話していま
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