奈良文化財研究所(奈良市)と東京大史料編纂所(東京都)は29日、インターネットでそれぞれ公開している考古学、文献史学のデータベースの連携についての覚書を都内で交換した。同研究所の「木簡画像データベース・木簡字典」と同編纂所の「電子くずし字字典」の共通検索が可能なシステムを開発し、木簡解読作業を効率化させ、古代~近世の字形変化をたどる環境も整えるという。 「木簡画像データベース・木簡字典」は奈良時代などの木簡に書かれた文字の画像データベースで、約1万9000文字を収録。木簡の形状や出土地などからも検索できる。「電子くずし字字典」は平安時代~近世初頭の古文書などの崩し字のデータベースで、字形画像は約14万8000件を収録している。 2つのデータベースの共通検索で1画面上で双方のデータを見ることができるようになると、同研究所には木簡解読の作業が効率化するなどのメリットがある。一方、同編纂所には飛