「作ってみて、使ってもらわなければ始まらない」 体験を基にしたインタラクション支援 コンピューターが生活に浸透する現代社会。それらは近い将来さらにネットワーク化が進められ、人の生活空間を包み込むようになるでしょう。京都大学の情報学研究科で、人と人、人とコンピューター相互の働きかけ=インタラクションの支援とデザインを研究する角康之先生は、「情報学は工学だけに関係するものではありません。社会をどう読みどんな影響を与えるか、どう使われるのかというデザイン的なセンスも重要」と語ります。このような時代において、人やコンピューターのコミュニケーションをデザインするためには、どんな視点が大切なのでしょうか。 執筆/坂本綾(有限会社アリカ) 角 康之(すみ・やすゆき) 京都大学 情報学研究科 知能情報学専攻 准教授 略歴と主な研究内容 1990年 早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。 1995年 東京大学