→紀伊國屋書店で購入 「<劇評家の作業日誌>(59)」 音楽劇『上海バンスキング』で知られる劇作家・演出家の斎藤憐さんが、2011年10月12日、食道腫瘍による肺炎で亡くなった。享年70歳だった。 本書は死後、最初に出された戯曲集である。この本は2本の戯曲が収められている。『乱歩・白昼夢』は2009年8月、『浮世の奈落』は2010年10月、いずれも結城人形座によって初演された(東京芸術劇場小ホールにて)。『乱歩・白昼夢』はこの劇作家の長年の蓄積が集約された感があって、傑作と言っていいものだった。今回はこの作品を中心に劇作家の生涯にも触れてみたい。 年末も押し迫った12月25日、故人が最後に関わった「座・高円寺」および併設されたカフェ・アンリファーブルにて「斎藤憐さんを偲ぶ会」が催された。劇作家・福田善之や彼の舞台に数多く主演した女優・渡辺美佐子ら生前ゆかりのあった人たちのスピーチに始まり、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く