「勇気ある国際女性賞」を受賞したツェリン・オーセルさん=2012年、北京市内 【北京=林望】米国務省の「勇気ある国際女性賞」を受けた中国チベット自治区出身の作家、ツェリン・オーセルさん(46)は、朝日新聞の電話取材に「チベットの状況に国際社会が高い関心を示してくれている証しだ」と喜びを語った。チベット族が中国政府の統治に抗議し焼身自殺を続けている現状を憂い、当局の弾圧の下で発信を続けてきたが、8日の授賞式への出席はかなわなかった。 米国務省はオーセルさんの受賞理由を「当局による軟禁にもかかわらず、勇気をもってチベット族の状況を伝え続けた」と説明する。中国当局は、オーセルさんを北京の自宅で繰り返し軟禁するなど圧力を加えてきた。受賞の知らせがあった1日以降も多数の当局者が自宅のあるアパートを取り囲み、外出ができない状態が続いている。 同省はワシントンで開いた授賞式にオーセル氏を招こうとし
【北京=奥寺淳】香港紙明報などによると、中国・北京で8日夜、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の妻、劉霞さんの自宅前で取材していた香港の記者とテレビ局のカメラマンらが約10人の男に襲われ、暴行を受けた。このうちカメラマン1人は胸などにけがをし、テレビカメラが壊された。 暴行は、昨年8月に尖閣諸島へ上陸した香港の活動家を乗せた抗議船「啓豊2号」の船長の楊匡氏が、自宅軟禁されている劉霞さんを激励するため自宅を訪れた際に起きた。現場にいた記者によると、楊氏が到着して約10分後、私服姿の男が現れ、取材中の記者ら8〜9人を押し倒したり、殴ったりしたという。 楊氏は7日にも仲間3人とともに劉霞さんの自宅前を訪れ、拡声機を使って激励。警察に拘束されたものの翌日未明に釈放された。しかし、8日に再び劉霞さん宅を訪問して拘束され、現在連絡がつかなくなっている。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、
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