私たちが現在利用している漢和辞典は、中国で編纂された「康煕字典(こうきじてん)」の影響を大きく受けています。 康煕字典とは 「康煕字典」は、中国の清(しん)の時代に編纂された漢字の字典です。清朝の第四代皇帝康煕帝(こうきてい)の命により、学者30人が5年の歳月をかけて歴代の辞書を元に集大成したもので、1716年に完成しました。 康煕字典の初版「内府本(ないふぼん)」は木版によって印刷されており、全40巻から構成されています。 親字(見出しの漢字)として47,035字を収録しており、これらの漢字は214の部首に分けられ、画数順に記載されています。現在私たちが利用している漢和辞典も、214の部首分けや画数順の配列などの点で、この康煕字典の流れをくんでいます。 康煕字典は、明治以来の漢字の活字字体の典拠であるという意味で、国語学的には極めて重要なものとされています。 現在でも、日本の漢字のうちで
![高貴な方の康煕字典|漢字探検隊 Vol.11|超漢字マガジン 漢字を知り漢字を楽しむサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e5eec81c569763d376005fdd8a9d757a170f2d1e/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.chokanji.com%2Fmagazine%2Fexploration%2Fex11%2Fimages%2F11.jpg)