――「バレアレス諸島の音楽」を意味するバレアリック・サウンドはどのようにして生まれたのですか。 イビサのヒッピー的な雰囲気は大好きだけれど、もう少し違うことができないかと思っていた。それで、ヒッピーが好むようなサイケデリックなロックに、ルーツ色の強いブラックミュージックを融合させてみたんだよ。バレアリック・サウンドの立脚点は自由な魂。レゲエがあれば、ポップスやロックもある。ボブ・マーリーからグレイス・ジョーンズ、ブライアン・フェリーまで、ジャンルにとらわれずに選曲した。フラメンコとエレクトロニカを組み合わせたこともあったな。 ――あなた以外に、バレアリック・サウンドの創始者と言える人には誰がいますか。 DJアルフレドや、セザー・デ・メレロといった人たちだね。でも、決してライバルという感じじゃない。それぞれに音楽的な背景は違っていても、「いかに音楽を自由に楽しむか」という精神は共通している。
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