高温多湿な夏に欠かせないクルマの装備であるカーエアコン。基本的な仕組みは家庭用エアコンと同じですが、クルマ独自の機構ともいえるのが「内気循環」と「外気導入」のモードを切り替えられることです。 外からの花粉やホコリ、ニオイなどをブロックするために常に内気循環モードにしている人もいると思いますが、外気導入を使わずに内気循環ばかりにしているのはお勧めできないようなのです。 とくに夏は外の熱気を取り込むと冷房が効きにくいという考えも間違いではないのですが、内気循環しか使わないことで生じるデメリットもあるのです。 自動車メーカーとしても一般的には外気導入を推奨していますが、それは一体なぜなのでしょうか。 日本自動車連盟(JAF)は、2019年に内気循環と外気導入による車内環境の変化についての実験をおこなっています。 テスト方法は、同じ車種で内気循環と外気導入に分けて60分走行したあとの車内環境を比べ