小池百合子都知事の“答えない力”東京都知事選が終わると、メディアを手玉に取ったと思っているらしい2位になった人の言動が注目され、3位になった人への厳しいツッコミも続いた。もちろん、投票行動の全体像を掴んだり、今後の政治の流れを占ったりする上で、その分析は必要不可欠なのだが、結果的に、三選を決めた1位になった人への論評が極めて薄いままになっている。
![「厳しく問うべきは小池百合子都知事なのに」──ライター武田砂鉄が都知事の“異様な能力”に警鐘を鳴らす](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7a5fe7bc4719e1fc2c088322c7ba1a3fbf29e2f1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.gqjapan.jp%2Fphotos%2F669de44c4576a305ded8b99e%2F16%3A9%2Fw_1280%2Cc_limit%2F20240724-satetsu-takeda-column_01.jpg)
本誌の鈴木編集長から「津田はよくネットで炎上しているようなので、反論の場を提供したい」というありがたい申し出をいただき、このコラムを書いている。 だが、いざキーボードに向かってみると、特に「反論」したいことなどないことに気づく。そもそも筆者は性格的に目立つのが好きな人間ではないし、いわゆる「炎上マーケティング」にも興味がない。筆者の「炎上」は、たいていの場合、他愛もない「個人としての素朴な所感」を述べたときに起きる。 いや、それどころか、最近は筆者が何も発言しなくても「津田はなんでいま問題になっている○○について言及しないのだ!」と燃やされることも増えた。筆者ほどの炎上上級者になると、発言などしなくても炎上できるということだ。発言しても発言しなくても炎上する。生きてるだけで丸儲け。もはや、手を触れずに相手を吹き飛ばす気功の達人の域である。どうせえっちゅうねん!! さて、特に反論したいと思わ
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