2021年3月22日のブックマーク (8件)

  • SCP-544-JP - SCP財団

    アイテム番号: SCP-544-JP オブジェクトクラス: Euclid 特別収容プロトコル: SCP-544-JPの敷地内に民間人が侵入するのを防ぐため、カバーストーリー「改装工事予定地」を適用し、4人の警備員を配置してください。SCP-544-JP内部に侵入する場合、侵入時間は必ず3分以内に置き留めてください。3分間を超えて侵入し続ける必要のある場合はDクラス職員に侵入させてください。その際、侵入させるDクラス職員は遠隔から終了出来るように小型爆弾を取り付けてください。内部に侵入したDクラス職員を知覚するため、必要に応じて収容メンバーの編成を一部変更することが許可されています。 説明: SCP-544-JPは██県に存在する5階建て構造の百貨店で、「██デパート」の名で知られていました。19██年に廃業し、█日後に取り壊しが行われましたが、その翌日に完全に形状を復元していた事が財団に把

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    xll 2021/03/22
    “[鍵の解除音] D-1104: 博士。博士、扉……開いたぞ。 [2,3秒間の激しいノイズ 映像が途絶する] D-1104: よう、お嬢ちゃん。 [7分の間激しいノイズ]”
  • 進路相談 - SCP財団

    私は家族を失った。 あの放送室から救出された後、大人たちは私を何とか元の家に帰そうとしてくれた。 久しぶりに会った両親の顔は記憶より大分老けていて、記憶にないほどよそよそしかった。 現実が遠ざかるように音が消えて、そこからはぼんやりとしか覚えていない。 どんな表情をして両親「だった人」の言葉を聞いていたかもわからない。 気が付けば私を連れてきた細身のスーツを着た女性職員が、丁寧に挨拶をして家を去るところだった。 彼女が車に戻った後に、ハンドルを握ったまま泣いているのを見て、やっと私も大泣きした。 隣の付き添いの男性も、私の頭をぎこちなく撫でていた。 人生最悪の日だった。それでも、一見冷たいように見える彼らが、見た目とは裏腹にとても暖かいことを知った。 私はまた家族を手に入れた。 その学校には私と同じような境遇の子供たちがたくさん居て、毎日大人たちが様子を見に来てくれていた。 優しい学校用務

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    xll 2021/03/22
    “その時、ジジ、とノイズの音がした。 ハッとしてみんなが天井の音声機器を見上げる。 ノイズが続く。 そして。 『…久しぶりだな、お嬢ちゃん』 アナウンスが流れた”
  • きっとどこかで、そしてどこかに、 - SCP財団

    僕の母親は幼い頃、一人の消防士に命を救われたらしい。 その消防士はその時の火傷がもとで亡くなってしまったそうだが、 彼が燃え盛る炎の中で必死に母の名前を呼び、手を伸ばしてくれたおかげで今の自分が、そして今の僕がある。 幼い僕に、母はよくそう言い聞かせてくれていた。 何度か母と一緒にその消防士のお墓に行ったこともあった。 墓前に菊の花と線香を供え、僕は母と顔も知らない命の恩人に手を合わせた。 自分の命を犠牲にしてでも、誰かを助けようとすること。 それは決して正しいこととは言い難いのかもしれない。 それでもあの人のように優しくて、勇気のある人間。 あなたはそんな人になりなさいと、お墓参りの帰りにいつも母はそう言っていた。 空白 空白 空白 空白 空白 ゆっくりと万年筆を机の上に置き、書きあがった退職届をもう一度見直す。 何もおかしいところがないか確認した上で、それを折り畳み、封筒に入れる。 糊

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    xll 2021/03/22
    “身を挺して母を守った彼の想いと、そして勇気を受け継いだ人間になることなんだと、僕は思う。 そして、その受け継がれたものを僕なりの形で示せる瞬間が、 「きっと、今だと思うんだ」 ”
  • SCP-998-JP - SCP財団

    SCP-998-JPは現在、各国政府の協力の下、事実上の封じ込め下にあります。SCP-998-JPとの交信は必ず日語を使用して行って下さい。 交信の際は、5名いるうちの最低でも1名のSCP-998-JP担当主任、または同じく最低でも1名のUNSSCオブザーバーの下、職員数名により相手を刺激しない言葉を選んで質疑応答の形式で行ってください。SCP-998-JP-1からは地球の環境、生物、文化、科学など多岐にわたる質問をされるため、できるだけ正確に答えてください。ただしこの際、いかなる軍事的機密への質問にも答えないように注意してください。交信ログは記録装置によって、自動的にSCP-998-JP-1側からの通信を「+」、地球側からの通信は「-」といったマーカーに置き換えられます。 現在のSCP-998-JP-1側の通信係はクォント、レンドル、ゼメルアと名乗る3名です。また、いつ交信が始まっても

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    xll 2021/03/22
    “+:ネェ█████、全部終わっタラ マタ私と話してクレますか? -:もちろんさ -:[入力待ち] -:それじゃあゼメルア、成功を祈ってる また、いつかどこかで +:じゃあマタ、█████。 いつか、どこかデ”
  • SCP-243-JP - SCP財団

    アイテム番号: SCP-243-JP オブジェクトクラス: Safe 特別収容プロトコル: SCP-243-JPを収めた部屋には、心理テストに合格した職員のみが入る事を許されます。これは、実験243-JP-Dの結果を受け、不用意なSCP-243-JP-1との接触がCK-クラスの再構築イベントを引き起こす可能性があると判断されたためです。詳しくは実験243-JP-Dの項目を参照して下さい。 説明: SCP-243-JPは、既存のいかなるメーカーのものでもない押しボタン式電話機です。使用するのに、電源や電話回線とつなぐことを必要としません。SCP-243-JPを破壊しようとするいかなる試みも失敗に終わっています。 SCP-243-JPは当初「壊れないが、元々壊れている電話」というAnomalousアイテムとして保管されていました。しかし、条件は不明ながらも時々通話が出来るということが明らかにな

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    xll 2021/03/22
    “CKクラスが起こらなかった原因はひとつだろう。あの消防士は自身に待ち受ける過酷な運命を知っていながら、少女を助けるために、火の中へ飛び込んだのだ。果たして、それにはどれほどの勇気がいるのだろうか。”
  • SCP-147-JP - SCP財団

    アイテム番号: SCP-147-JP オブジェクトクラス: Euclid Neutralized 特別収容プロトコル: SCP-147-JPはサイト-8141にある中型収容室内の5メートル四方の強化水槽の中で収容されます。収容室内はカメラによって監視され、水槽内の温度は摂氏18~25度に保たれます。基的にSCP-147-JPは事を必要としませんが、SCP-147-JP自身からの要求があった場合は与えても構いません。また、担当職員は2日に1回、中の水を交換して掃除を行ってください。更に、研究を円滑に進めるために、職員は定期的にSCP-147-JPとSCP-147-JP-1を接触させて下さい。(半日に1度が好ましいです)この時の会話ログは取らなくとも結構ですが、必ず最低でも1名の警備員を配置させてから接触を行わせてください。 SCP-147-JP-1は同様にサイト-8141の、人型収容室で

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    xll 2021/03/22
    “博士: そしたら彼女は、自分があの子にしてあげられることは1つなんだ、と言っていたよ。 エージェント███: それが何なのか、心当たりはありますか? █████博士: 心当たり? 私たちはそれを見たじゃないか
  • お別れの教科書 - SCP財団

    僕が小学生に入る前のころ。 そしてまだお父さんが優しくて、僕を殴ることも、何日も家を空けることもなかったころ。 一度だけ、お父さんと映画を見にいったことがありました。 それは僕が大好きだったアニメの映画でした。 僕が映画のCMを指さし、これが見たいとお父さんにお願いして、連れていってもらえることになりました。 お父さんの運転する車に乗って、僕は隣町の映画館に行きました。 映画のストーリーは今も覚えています。 夏休みのある日、主人公が町はずれで不思議な生き物と出会います。 主人公はその生き物と楽しいことや嬉しいことを一緒に経験して、時には危険なことにも巻きこまれて、それでもなんとか主人公達はそれを乗りこえて、 ……最後に主人公と不思議な生き物は永遠のお別れをむかえて、映画はそこで終わりました。 この出会いを絶対に忘れないと、 たとえもう会えなくても、心の奥底で自分達はつながっている。だから自

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    xll 2021/03/22
    “この出会いを絶対に忘れないと、 たとえもう会えなくても、心の奥底で自分達はつながっている。だから自分達はずっと一緒なんだと。 主人公はお別れの前に泣きながら、そう言っていたのをよく覚えています。”
  • 人助けをしたくないと思った話

    【3/22 タイトルを「障害者の手助けをしたくないと思った話」から変更しました。 文は変更しておりませんので、障害者差別に嫌悪感を持つ方はこの記事を飛ばしてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。】 私はショッピングモールのランジェリー専門店で働いている。 このモールは古い設計というか、バリアフリーについてあまり考えてなくて、車椅子で買い回るには少し不便だったりする。 今日の午前中は暖かくて、緊急事態宣言も解除されて、久しぶりにモール全体が賑わっていた。人通りの多さもあって、尚更その人は動きづらそうに見えた。 従業員休憩室に向かう道すがらで、困っているお客様にはお声掛けしましょうというモールの方針をバカ正直に守ろうと、声をかけた。 その人は男性で、車椅子の左右の肘掛け(?)に名前と住所と連絡先が書かれた名刺サイズのカードを1枚ずつ貼り付けていた。 「近くのトイレに行きたいんやけど」

    人助けをしたくないと思った話
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    xll 2021/03/22
    良くも悪くも下品な弱者が嫌だという話だと思う。そして、それを是正すべきなのは本来国なのである。