皆さんこんにちは。 前回は、寺院が丸ごと神社に姿を変えた妙楽寺をご紹介しました。 www.yamatotsurezure.com さて、「神宮寺」という言葉をご存じでしょうか。 神仏習合が進んだ江戸時代以前、神社に併設された寺院のことで、明治以降の神仏分離令で最も打撃を被った寺院といえます。 日本でも最古級の神社として名高い奈良県桜井市の「大神神社」には、かつて3つの神宮寺がありました。 いずれも神仏分離令とその後に続く廃仏毀釈の風潮の中、廃寺となりますが、今回は三者三様のその後を歩んだ、大神神社の神宮寺についてご紹介したいと思います。 大御輪寺 浄願寺 平等寺 大御輪寺 このブログ冒頭の絵は、江戸時代に刊行された、大和名所図会に掲載された三輪社の図です。 左側のページに「大三輪寺 若宮」と記載され、寺院が描かれていますが、これが大御輪寺(だいごりんじ)です。 大御輪寺の歴史は奈良時代にさ