福岡県北九州市八幡西区の堀川町という場所に、折尾(おりお)駅があります。この駅は複雑な歴史をもった駅で、とても興味深かったので、その歴史を記事にしてみたいと思い焦点をあてました。 どのように複雑なのかというと、 ①2つの鉄道会社の駅が立体交差していた ②同じ「折尾駅」のホームが2か所に分散している という特徴をもっている点です。そうなった経緯を調べてみました。 もともと折尾駅は、九州ではじめて鉄道路線を開通させた「九州鉄道」会社が開業した駅でした。九州鉄道会社は「遠賀川駅-門司駅」間の路線を”第一工区”、「博多駅-遠賀川駅」間の路線を”第二工区”として開業しました。 今回の記事で焦点をあてる「折尾駅」があるのは第一工区です。その第一工区の一部である「遠賀川駅-折尾駅-黒崎駅」区間は、1891年(明治24年)2月28日に開業しました。 折尾駅が九州鉄道のなかで、どのような位置にあったのかを整