東日本大震災の発生から1カ月が経過しようとする時期を待っていたかのように、菅直人首相の退陣を求める“菅降ろし”の風が強まり始めた。民主党の小沢一郎元代表は8日、側近議員との会談で、首相退陣を求めた7日の西岡武夫参院議長の発言に「感銘を受けた」と呼応。首相が政権延命のために画策した大連立構想のキーマン、自民党の大島理森副総裁も8日、「民主党で本当にあの人を支える人が何人いるのか」と述べ、首相の政権運営の行き詰まりを指摘した。 昨年9月の民主党代表選以来、首相と激しい抗争を続けてきた小沢氏が8日、久々に活発な動きを見せた。 「本当に深刻だ。このままでは日本は世界から信頼されなくなる」 都内の個人事務所で、鈴木克昌総務副大臣、三井弁雄国土交通副大臣、一川保夫政調会長代理ら側近議員と相次いで会談した小沢氏は、東京電力福島第1原発の事故対応に四苦八苦する菅政権の窮状に苦言を呈した後、西岡氏の発言に全