期限切れの鶏肉を供給していた中国・上海の食品会社「上海福喜食品」の従業員は、テレビ局の潜入取材で「期限切れを食べても死ぬことはない」と話していた。上海当局の調べに対し責任者が、期限切れの利用は長年続いた会社のやり方で上層部の指示だと語ったことも明らかになった。 この問題は、上海のテレビ局が内部告発をきっかけに、約3カ月にわたって取材し発覚。内部告発した従業員は期限切れ鶏肉の利用について、問題があると上司に訴えたが解雇された。従業員の一カ月の給与は約2千元(約3万3千円)で、従業員の入れ替わりも激しかったという。 食品会社は、マクドナルドの「チキンマックナゲット」を製造する際に期限が半月過ぎた冷凍鶏肉約18トンを混ぜ込んだり、別のレストランチェーンに納品する加工肉に期限を7カ月過ぎた肉を使ったりしていた。既に全面的に生産を停止した。(共同)【中国トンデモ事件簿】キツネが化けた食品偽装事件 被