日本学術会議の在り方を巡り、政府は有識者懇談会を設置し、議論を始めた。 求められる機能とそれにふさわしい組織形態を検討する。現行の「国の特別機関」という位置付けから民間法人に移行する案も俎上(そじょう)に載せる。 政府は問題点を整理した上で、毅然(きぜん)とした態度で速やかに改革を進めてほしい。 それにしても、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、学術会議が提言や見解を出していないのはどうしたことか。 処理水は科学的根拠に基づく安全な方法で放出されている。国際原子力機関(IAEA)は報告書で、「国際的な安全基準に合致する」と結論付けた。 これに対し、中国は処理水に「核汚染水」とのレッテルを貼り、科学を無視して「海洋環境の安全と人類の生命、健康にかかわる重大問題」と批判している。事実と異なるプロパガンダに、漁業者らは風評被害に悩まされ、日本の国益は侵害されている。 この深刻な事態に
![【主張】日本学術会議 「処理水」ではだんまりか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aec370dfb2f24503f189131303dae45be562bd0a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FGNjfEDh9iFC_0-fKCXa2cnQvzGo%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%281614x1394%3A1624x1404%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FLLOTE4MM7RM4BFDTLGWGBT5LTA.jpg)