ラッセルのパラドックスでは自分自身を含む集合を考えます。例えば, 全ての物を含む集合 XXX というものを考えてみると,それは自分自身も含むべきなので X∈XX\in XX∈X となりそうです。 そのような自分自身を含む集合はよく分からないのでこの記事では「異常な集合」と呼ぶことにします。 X∉XX\not\in XX∈X であるような集合を「正常な集合」と呼ぶことにします。 すると,以下のように矛盾が導けます! 正常な集合 XXX を全て集めてきた集合を AAA とする。 ・ AAA が正常なとき AAA は定義より正常な集合を全て集めてきたものなので当然 AAA 自身も含む。よって A∈AA\in AA∈A である。しかし,これは異常の定義より AAA が異常であることを表しているので矛盾。 ・ AAA が異常なとき AAA が異常なので,異常の定義より A∈AA\in AA∈A