戦車が登場するアニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」の舞台、茨城県大洗町が「戦車」による町おこしを進めている。 町内のイベントには陸上自衛隊から最新鋭の戦車まで出展してもらった。東日本大震災で減った観光客を取り戻したい町と、戦車の存在意義をアピールしたい陸自の思惑が一致した、異色の町おこしの行方は――。 15日、町などが主催するイベントが開かれた大洗港。陸自が誇る「10式戦車」などが展示される中、ガルパンの女性声優3人が特設ステージに登場。ファンから大きな歓声が上がった。3日間のイベントに訪れたのは、昨年のイベントの5倍にあたる約3万2000人。同町には13回目の訪問だという都内の男性会社員(43)は、「ガルパンで描かれた神社などを訪ねるのが楽しみ」と話す。 太平洋に面した人口約1万7000人の同町は、原発事故に伴う風評被害で、大震災前の2010年に約65万人だった海水浴客が昨夏は約3