日本でヒメキンカライソギンチャクとして知られていたイソギンチャクが、学術的に新種であると判明しました。 「Stylobates calcifer(スタイロバテス カルシファー)」という学名を与えられた新種のイソギンチャクは、ジンゴロウヤドカリというヤドカリが住む貝殻の上に共生する、その姿が非常にユニークな深海生物です。 まるで無理矢理居座られているかのようですが、こう見えてジンゴロウヤドカリも、イソギンチャクとの共生を望んでいます。 ヤドカリが別の貝殻に移るとき、ヤドカリ自身がイソギンチャクを一緒に新しい貝殻に移して連れていくのです。 なぜ、ここまでしてこのヤドカリとイソギンチャクはベッタリなのでしょうか。 深海での生存戦略において、互いにとって唯一無二のバディとなる、共生の秘訣を探ってみましょう。 新種のイソギンチャクの研究については、2022年4月26日に東京大学 大気海洋研究所により