ライオンズを知ったのは新聞屋の内野自由席のタダ券。 秋津の乗り換えは分からなかった。 蓋のあるスタジアムなんてと珍しいものを見る目だった。 初めて観に行ったら松坂が燃えてた。 でも試合は勝った。 もう一度行ったら西口が好投してた。 勝ったら花火がバックスクリーンで爆発してた。 何度目かに行ったら名前にインボイスが付いていた。 選手は佐藤友亮とか貝塚とか、何故かは分からないが覚えて帰った。 今思えば若手として出始めていたのだろうが、全く記憶にない。 それが、あったかも知れない栗山との出会い。 それからしばらく浦和レッズばかり見ていて、野球から離れていた時期があった。 さすがに少しだけ日本シリーズの記憶はある気がするが、暴れ回る片岡と絶対に打ちそうなナカジくらいだろうか、はっきり覚えているのは。 派手な髪の軍団の中の一人で、片岡の後ろで地味な仕事をこなす人。 それが、栗山に抱いた最初の印象。