先日、喪中はがきを作りながら、大好きな友の弾き語り(録音)を聴いていた。『 ♪ だけど今は ♪ あなたへの愛こそが ♪ 私のプライド ♪ 』・・・伸びやかで優しい歌声が心地良い。 ん? プライド? この言葉は 何かをきっかけにして 時折 私の心にふっと浮かび上がってくる。 時をさかのぼること、およそ 20 年前の学生時代のこと。サークル仲間の のぶちゃんが深夜に突然電話をかけてきた。「夕暮れちゃん、プライドってなに? なによお~。プライドって・・・」。そう言って、電話口の向こうで のぶちゃんは泣いた。 当時、のぶちゃんには大学 1 年の時からずっと付き合っている彼がいた。交際を始めて3 年目に入った頃で、たまには喧嘩もしていたけれど、ほどなく仲直りするのが常であった。傍から見ても相性の良さげな、お似合いの二人だった。 でも、その晩は今までになく深刻そうに思えた。 『彼との間に何があったのだ