東京都大田区で今月7日、20代の男性が振り込め詐欺の容疑者として警視庁田園調布署に誤認逮捕されていたことが10日、同庁への取材で分かった。男性は約5時間にわたって勾留された。同庁は「現場の状況から、逮捕の判断は間違っていなかった」としているが、男性に謝罪する方針。 警視庁によると、同署は7日午後1時ごろ、同区の50代女性宅を訪れ、200万円をだまし取ろうとした詐欺未遂の現行犯で無職、江副潤一容疑者(61)を逮捕。直前に、近くで江副容疑者と話をしていた男性についても、同容疑で緊急逮捕した。 しかし、男性は「声をかけられたが、ほかのことは知らない」と容疑を否認。確認したところ、江副容疑者から道を聞かれただけだったことが判明した。 警視庁は、逮捕理由について「捜査員が近づいたら逃走しようとした」などと説明したが、男性は「見知らぬ人が警棒を持って追いかけてきたので逃げた」と説明しているという。捜査