元来どうも円高指向が強い感じの民主党.これまでマスコミはあまり意識してこなかったみたいですが,藤井財相の円高容認発言で少しは注目が集まったみたい.実際のところ短期的な為替の動きは「いろいろある」なわけで,重要なのは方向性としての円高のまずさなんだけどなぁ.為替切り下げ競争の問題点を指摘しただけと言うけれど……それは一部にインフレの問題を抱えていて世界同時緩和について行けない国があるという場合なら正しいけど,主要国どこでもデフレ懸念があるときには為替切り下げ競争もまたよしですよ. 短期的な動きはともかく,少なくとも円高基調は変わらないみたい.そうなると……今年の冬は本気で凄いことになるかもしれない.ヤヴァイよ.雨宮さんもblogで指摘するように円高とデフレで失業ってのは自己責任無関係.そういう個人の努力ではどうしようもないところで誰かが地獄に落とされようとしている……. 『脱貧困の経済学』(