政府の情報システムの運用状況をまとめた調査結果を、このほど総務省が発表した。まとめによると、地方も含めた中央省庁の情報システムは2059。運用コストは2010年度で3885億2600万円にのぼるという。このうち、メインフレームで作られたシステムは94種類。運用費用は1842億4300万円と全体の約47%を占める。 今回の調査結果を受け、総務省の原口大臣は9月3日、閣議後の記者会見で「政府の情報システムの運用実態が取りまとめられて公表されるのは初めての試み。従来の旧式のシステムとして刷新の対象とされてきたものを1個1個仕分けし、刷新につなげたい」とコメントした。総務省では、政府の情報システムの効率的な整備・運用のあり方を検討するための有識者検討会を開催。政府の情報システムの刷新を目指し、今後1年間議論を続けていく。