――今回のBD発表会でのプレゼンテーションで、メディアによる感動度の変遷をグラフにして視覚化していたのがとても印象的でした。 麻倉氏: BD-ROMの登場が、AVの歴史においていかにエポックメイキングな出来事かということを言葉で言っても、なかなか理解していただけないかと思い、パワーポイントで図をつくりました。初めは単にチャートだけだったのですが、これは、下からバーが登ってくるようにすると、理解も速いと思い、アニメーションにしました。 DVDまではSD画質の世界で、ここではいくら頑張っても、質感を愛でるというところには到達しませんでした。情報としては伝わるのですが、景色の中でどういう空気が流れているか、温度感はどうか、それをふまえて主人公はどう思うか……、こういった“情緒の世界”をSDでは描き切れなかったのです。我々ユーザーは、そういった情緒の世界を想像するしかありませんでした。 それがハイ