昨今の若者は素直で真面目だが、自分の意見を言わず、質問をすることも少ない。金沢大学融合研究域融合科学系教授である金間大介氏は、これを若者の「いい子症候群」だと指摘する。なぜ現在の若者は消極的で、目立つことを避けるのか。著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』でも話題となった金間氏に詳しく分析していただいた。 ※本稿は『Voice』2023年3月号より抜粋・編集のうえ一部加筆したものです。 本当に「今年の新人は優秀」? 僕は、とにかく正解を求め、答えを見つけるまで自分の意志や考えを決して表明しないような若者を「いい子症候群」という言葉でくくり、2022年3月に『先生、どうか皆の前でほめないで下さい~いい子症候群の若者たち~』(東洋経済新報社)という本のなかで、さまざまなエピソードやデータをもとに解説している。 要約すると、現在のいい子症候群の若者たちの特徴は次のとおりだ。 「いい子症候群
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