長くて暗いトンネルを抜けたニッポン企業の多くは、売り上げの拡大を伴う力強い成長に向け、いよいよアクセルを踏み込み始めた。情報システム部門には、経営陣の意思決定を迅速に実現する柔軟なIT基盤の構築が求められており、なおかつ、消費電力や排熱の問題も解決しなければならない。成長企業に求められる新たなIT基盤とは? 「失われた10年」とも「失われた15年」とも呼ばれる長くて暗いトンネルを抜けた日本企業の多くは、売り上げの拡大を伴う力強い成長に向け、いよいよアクセルを踏み込み始めた。生き残りを賭けた事業の見直しやコスト削減を担ってきた情報システム部門も、事業の成長に向けた貢献が求められようとしている。 調査会社のガートナーが今春に発表した「Garnter EXP 2007 CIO Agenda」でも、日本のCIOらの回答に大きな変化が見られた。最も際立ったのは、ビジネス面において「収益の増加の必要性