大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、いじめたとして刑事告訴された同級生のうち1人が5月下旬、同中学の女性教諭にけがをさせていたことが9日、市教育委員会などへの取材で分かった。 市教委などによると、教諭が暴れていた生徒を制止しようとした際、手をけがしたという。学校はその後2回、校長や教頭らによる生徒指導部会を開き、生徒らへの聞き取りを含め状況を確認。被害届は出さないことに決めた。市教委へは報告書を提出しているという。 市教委は「学校が検討した結果、被害届は出さないことに決めた。生徒本人には指導している」と話している。