8強に進んだ'90年大会以降、本戦には4大会連続で出場。カメルーンは、W杯において“常連組”になってきた。 だが今回のアフリカ地区予選では、予想外の苦戦を体験。一時は南アフリカへの道が閉ざされたかにさえ思われた。 今夏のW杯で日本が最初に対戦する「不屈のライオン」。その知られざるドラマを、多角的な分析とともに紹介する。 ガボンが悲劇に見舞われていなければ、「不屈のライオン」がW杯に駒を進めることはなかったかもしれない。 W杯アフリカ地区予選の最終ラウンド。カメルーンはガボン、トーゴ、モロッコと同組になる。カメルーンの優位は明らかだったが、戦い模様は思いもかけぬ展開を見せる。 2試合を消化した時点で、首位は勝ち点6のガボン。対するカメルーンの勝ち点はわずかに1。アウェーでトーゴに0-1と敗れたばかりか、ホームでもモロッコに0-0で引き分け、いきなり窮地に立たされた。 そのような状況を招い