和歌山県南部に建設中のトンネルで、天井部分のコンクリートの厚さが足りず空洞になっていた問題で測量記録がほとんど残っていないことが分かりました。 【画像を見る】穴の向こうに空洞が見える トンネル内部と現地の様子 和歌山県によりますと去年12月、那智勝浦町と串本町を結ぶ「八郎山トンネル」で照明の設置工事中天井部分に空洞が見つかりました。 コンクリートの厚さが30センチ以上必要ですが、天井部分は最も薄いところで、「3センチ」しかなくて空洞になるなどトンネルの少なくとも8割で空洞部分があるということです。 専門家らが8日に現地調査したところ工事業者側に測量の記録がほとんど残っていないことが分かりました。 (和歌山県県土整備部 福本仁志部長)「現場の管理がされていないことに正直に驚きを隠せない。非常に遺憾」 県などは年内にも補修工事の時期など今後の方針を決めたいとしています。