世の中の人間は文章の最初と最後だけ読んで、わかった気になる馬鹿ばかりだ。 常に偏差値が70くらいあった。 別に私の頭がいいからとかではなく、単純に早い段階で教育を受けていたからだ。 具体的には保育園あたりから公文だの塾だのに放りこまれていた。 それで中学生くらいまでは当然ながら他人を見下してた。 そりゃ常に勉強が出来てるんだから、10代は天狗になっちゃうよね。 でも、高校から自分と同じレベルの進学校に通い、勉強が出来るのは当たり前の世界になると考えが変わった。 自分よりも優れた人間がいくらでもいるんだと打ちのめされた。 そして大学で、たまたま行動力のある人間と友人だったので、そいつが在学中に作った会社に参加した。 超優秀な人間に囲まれて、実に仕事はきつかった。バリバリ大手の企業とやり合い、資金を引き出し、片手間でオリンピックに参加するような文武両道の怪物が平気でいた。 とにかく、私は所謂「