大きなかぶという昔話を知ってる? あれ、不思議やん? たかがかぶが、人間二人がかりでどうして抜けんのか。 そしてねずみが加わったくらいでどうして抜けたのか。 そのあたりの謎を、参加者の戦闘力という観点で順番に考えてみた。 じじいまずじじい。 メンツを一通り眺めてみると、もっとも戦力になってるように見える……、が、それが大きな間違い。 なにしろじじいは無駄に歳をくっとる。 というか歳をとってるからじじいや。 じじいになるほど歳を重ねていればな、必ず人生で一度くらいは腰をいわしとる。 腰をグキィッといわせて悶絶し、数日寝込んだことがあり、その経験がトラウマになっとる。 かぶをひっぱるにも腰をかばいながらや。 ついでに肩の柔軟性も低下しとるやろね。 四十肩や。 こりゃ腕を使う作業には致命的や。 たしかにじじいはリーダーとしてがんばっとる、そこは認めなあかん。 が、心の底には、また腰をいわせてまう