前編では、東日本大震災で被災した4棟のタワーマンションの被害状況や課題について見てきた。 地震国日本においては全国どこに暮らしていても、どんな家に住んでいても大地震への備えが必要だ。ただし、タワマンは高さが破格であること、さまざまな設備によって生活が支えられていること、数百から数千人という多様な住民が暮らしていることで、戸建てや低中層のマンションとは違った特質を備えている。 後編では「大地震・災害に対して、タワマンはどのような備えを行うべきなのか」被災タワマンの関係者の声に耳を傾けてみよう。 ■関連記事(前編): 【3.11 被災タワマン4棟のリアル】被害の明暗を分けたのは“構造の違い”。東日本大震災から14年目、住民たちのホンネ 仙台市 防災マニュアルは策定途上。ノウハウは役員の頭のなかにあった ライオンズタワー仙台広瀬(以下、広瀬)では、入居から7年目、2010年4 月の管理組合定例総
