昨年、パソコンの遠隔操作ウイルスによって4人が警察に誤認逮捕された事件の首謀者が、いまだ大手マスコミや警察を振り回し続けている。悪いのはこの素性の知れない真犯人だが、その一方で当初から無実の人を疑ってかかった当局の責任も大きく問われている。 東京、大阪、神奈川、三重の4警察が真犯人にもてあそばれ、それぞれが無実の男性を誤認逮捕したパソコンの遠隔操作ウイルス事件。警察庁は「自白の誘導や強要はなかった」と検証結果を公表しているが、警察・検察の取調室の具体的なやり取りはひとつも公表されないままだ。 横浜市のホームページに小学校襲撃予告を書き込んだとして神奈川県警に誤認逮捕された男子学生(19=当時)に対して昨年10月、保土ケ谷署や横浜地検は自宅を訪れて謝罪した。 遠隔操作ウイルスではなく、サイバー捜査では当たり前の知識に近い、CSRF攻撃(掲示板のURLをクリックすると自動的に書き込みを行う)だ